A Story of ColorsOfJapanKyoto 第18回 陶芸家・清水宏章さんのこと

こんにちは。本日も当店にご来店いただきありがとうございます。

 今回は、印象的な陶器シリーズ”朱赤”を先日リリースされた、清水さんについてです。

 大まかに京都の焼き物は清水エリアで制作されている「清水焼」とそれ以外で制作されている京焼に分かれると言われています。ただし制作工程や素材が大きく異なるわけではなく、特に様々な土・釉薬・焚き上げ温度などいろいろ手法が試みられています。

 陶芸家・清水宏章(きよみずひろあき)さんは、その名と同じ東山区の清水エリアで生まれ育ちました。このエリアと言えば、なんと言っても清水焼。清水さんにとって焼き物は、当然のように幼い頃からごく自然と身近にあったそう。陶芸が盛んなエリアで、制作をする知り合いも多い環境であったために、却って、その道には進まずに、全く異なる分野へ進んだそうです。

 就職し数年後、いろいろな転機により、陶芸家になることを決意してこの道へ。もともと、弊社で出品いただいている他の作りてさんと同様、小さい頃からなにかものを作ること自体は好きだったと言います。

 実際に会って話してみると、落ち着いていて表面的には激しさを一切感じさせない、どちらかというと大人しげで柔らかな印象を受ける清水さんですが、制作する一連の作品に流れるのは”動的エネルギー”という力強いテーマです。現在ColorsOfJapanKyotoで取り扱っている朱赤シリーズは、生命の赤、鼓動の力強さを感じさせるものです。使用している辰砂という釉薬の色は血液の中のヘモグロビンと同じ鉄由来の赤です。

今回、撮影のため清水さんの制作現場にお邪魔させていただきました。

 静かな環境の中、ラジオの音とロクロが回る音が響くとても時間の流れがゆるやかに感じる空間でした。ただし、制作する当の清水さんは非常に高い集中力で土に向かい続けていたのが印象的でした。

 今までの遅れを取り戻すかのように毎日ロクロを回し、作品を作り続けています。ものづくりにはセンスも勿論必要だと思いますが、それに加え毎日の積み重ねが必要なのだと思います。清水さんはそうして作り上げたものを、個展で意欲的に発表し続けています。

 令和元年12月現在、当サイトでは合計4人の焼き物の作りてさんたちの作品を扱わせて頂いておりますが、それぞれが特徴的で方向性も様々。同じ土から拵えてもそれぞれの、作りてというフィルターを通すと、全く違うものに仕上がるその自由さが、とてもおもしろいですね。