A Story of ColorsOfJapanKyoto 第16回 大山崎COFFEE ROASTERSの中村夫妻のこと

こんにちは。本日も当店にご来店いただきありがとうございます。今回は先日コーヒーの詰め合わせセット”ヨッツイリ”を販売開始させて頂いた、大山崎COFFEE ROASTERSの中村夫妻について。

京都市の南に位置する大山崎町。山崎の戦いで名高いの天王山やサントリーの山崎工場があることで知られています。その中心部にある阪急・大山崎駅から歩いて5分程の場所に、京都のコーヒーシーンではよく知られた大山崎COFFEE ROASTERSというコーヒー豆焙煎の専門店があります。毎週木曜・土曜の限られた時間のみオープンし、外からは中がどうなっているのか一見わからないですが、入り口の大きな黒い木の扉を開けて中にはいると、オーナーの中村さんご夫妻が笑顔で迎えてくれます。

 オーナーご夫婦は来店のお客様一人ひとりに、素敵な笑顔で温かく声をかけ、作業をしつつもお客様と楽しそうに会話をします。話題は様々。地元の常連さんなら町内のこと、このあいだあったこと。はじめてのお客様ならコーヒーのことや、どちらから来られたのかなど。特に旦那さんの佳太さんはどんな話でも興味を持って(きらきらした少年のような目で)聞いてきます。そうして話しながら奥様のまゆみさんが淹れる試飲コーヒーが次々と出てきます。いろいろ話をしつつコーヒーを何杯か頂くころにはすっかり二人のファンになり、再訪するお客様も多いそうです。

  大山崎町の風土に魅せられ、東京から移住してきたのが2012年。そこからコーヒー焙煎の専門店を同町内に2013年6月にオープンし、2018年に現在の住居兼店舗に引っ越してきました。お店を開ける日以外はイベントに出店したり、京都市内などに卸している焙煎豆を、こだわりの焙煎機で焼いています。

 店名の由来は拠点町名+ロースターズという語感から。ROASTER”S”と複数なのはもちろんご夫婦で営んでいるから、ということだけでなく、「人がやっている感じをだしたいから」。ショップコンセプト自体も、その時々のタイミング・場所によってゆるく変えていこうというもの。何かに固定化されないでいたいそうです。また、コーヒーについては、誰が淹れても美味しいもの・楽しいものとなって欲しい、という願いも。

 京都の外からやって来て地域に溶け込むのは、なかなか大変なことも多いと聞きますが、今ではすっかり大山崎の土地に根ざしています。町内の有志による撮影の映画に主演も。「お店をやっている(個人事業としてやっている)とプライベートと仕事の関係性が曖昧になりますが、それが良いですね。また、食べるものに関わっていると、様々な”食と関わる人たち”と知り会えますね。それで深く知ったことをコーヒーに還元できますし、人の楽しい場面に立ち会うことが出来ます。そういう時、やっていてよかったなと思います。」と太さん。

 

 朝の食事の時間は、普段忙しくしているお二人にとってはとても大事な時間。日課としてかならず揃って摂るようにしており、昨日のこと・今日のこと・明日のことを話すそうです。そうして毎日をゆっくりゆっくり進んでいく。

 京都の町中の雑踏から離れた、静かな大山崎町という環境の中、自分たちのペースで、自分たちのやりたいことを、一歩一歩、でも着実に積み上げ築いている中村さんご夫婦。

 その姿を見ていると確かにファンが多いのも頷けます。そして、勿論僕もそのファンのうちの一人です。