A Story of ColorsOfJapanKyoto 第14回 タナカ製陶さん 成形編のこと

 こんにちは。本日も当店にご来店頂きありがとうございます。今回・次回とタナカ製陶さんの商品制作について記事を書かせていただきます。 

 6月から7月の半ばまでの約一ヶ月間にわたりタナカ製陶さんの粉引輪花鉢の制作を取材・撮影させて頂きました。今回のブログはその動画についてです。毎週末に京北のアトリエに伺い、タナカ製陶さんの田中大輝さんにご協力頂いた動画はこちらです。

 普段タナカ製陶さんでは作品を一般的な電気釜で焼き上げていますが、年に数回ある穴窯での合同焚き上げに参加されるということで持ち主である伊賀在住の陶芸家・川根さんにもお願いして、そちらも撮影をさせて頂けることになりました。こちらは次回にアップ予定です。

 体全体を使って粘土をこね、ロクロを回し鉢の原型を作る。焼き上がって縮んだ完成形から逆算し、設計した型にかぶせ内側を、次いで指で裏の畝を刻みつけ形を整えていく・・・静かな環境のなか少しづつ緊張した空気が満ちていきます。高台を削り込み形が決まり、乾かす。一気に粉引の釉薬(うわぐすり)をかけまた乾かす。このとき鉢が乾きすぎても、天気が良すぎても上手く釉薬がかからない、非常に難しいタイミングでの作業となります。そしてまた乾かし窯に入れる用意は完了となります。

 じっと見ていると、外で鳴く鳥の声もいつしか消えていくようです。流れるように続く動作は無駄な動きがまったくなく、迷いがありません。作品の完成というその一点にむけ予めデザインされた動きといっても言い過ぎではないかもしれません。一体どれだけの経験・時間を積み上げどれだけの回数をこなしてたどり着いたのか、果てしない思いです。

 著名な陶芸家・村田 森さんの最後の弟子として、厳しく鍛えられ若くして独立した田中さん。陶芸家としてやっていく上での悩みはいかに同じ様な考えを持つ仲間を見つけるかということ。制作手順についても焼き方についてもそれぞれの陶芸家がそれぞれ様々な考え方を持っているので、合同で窯滝を行えるのは、ある程度方向性が同じでないと難しいそうです。その窯焚きについては、次回へ続きます。

 今回も最後までありがとうございました。