A Story of ColorsOfJapanKyoto 第10回 TAKUNOBUさんの矜持

 本日も当サイトにご来店いただき有難うございます。

 今回は6月から日本語サイトでも少しづつ展開を始めさせて頂いている南丹市の陶芸家TAKUNOBUさんについて書かせて頂きたいと思います。

 京都市北西部、南丹市。意欲的に作品を発表し続ける陶芸家サワダタクノブさんはそこを拠点として作家活動をされています。お父様も同じ陶芸家で幼い頃からごく身近にものづくりの環境がありました。「でも、父は昔ながらの職人気質のひとで。学校の先生のようにあれこれと教えてくれるわけじゃなくて、背中を見て覚えろ、という人でした。」というサワダさん。見様見真似から始めて、陶芸作家としてやっていこうと決意したのはまだ10代なかば。「父はある部分師匠でもありますが、その一方である外国の作家の作品に強く影響を受けて。あったこともないですが、心の中ではその方も師匠です」そう言ってサワダさんは笑う。サワダさんの作品を初めてみた時、純粋に和の器というだけではないどことなく外国の雰囲気を感じた理由がわかった気がしました。

 30代前半の若さ。けれど作家活動はもうすぐ20年。それだけ長く続けると浮き沈みもあるはずですし、気持ちに倦怠感がでてもおかしくないはず。それでも日々意欲的に作品を作り続け、そのたびごとにがらりと雰囲気が変わる新作を発表し続けています。その原動力となっているものはいったい何なんでしょうか。

「他の人とは違ったものを作ってやるっていう、反抗心みたいなものはありますが、それ以上につくるって事が好きなんです。もちろんそれだけでなくて、自分のつくるものを好きだと言ってくれる方がいるからですね。その人達がいるからこそシゴトに手を抜けないですし。」

 とてもシンプルでありきたりかもしれませんが、こちらが作家さんに期待する答えです。しかし表面的で典型的な答えとは簡単に言えない、長く続けたからこその言葉の力を強く感じました。

「(音楽の)ライブに行くのが好きなんです。時に制作をはなれていい刺激を受けています。とくに一旦売れたけど、その後沈んで長くインディーズで頑張っている、苦しいけれど自分たちのやりたいことを曲げずやりたい音楽をやり続けるっていうのを見ると・・・でもそういう人たちがちゃんとまた報われて脚光を浴びてほしいんですよね。」ずるや近道をするのではなく、そういう積み上げてきた人たちがちゃんと報われる世界であってほしい。

 ColorsOfjapanKyotoを始動しもうすぐ3年になります。そのなかで、のべ100人以上の作家さんとお会いしてきました。大多数はいまも作家活動を続けられていますが、その一方で活動を諦めてしまった方も多いです。家庭の事情、経済的な事情、意欲の低下、プロとしての意識のなさ、もともとのイメージとのギャップから、等など様々です。継続して作家活動をする中で、様々な問題に直面することは多いですが、それを何とか乗り越えて真面目に続けた人が、しっかりと評価される・・・世界はそうあるべきだと思います。現実はなかなか難しかったとしても。

 今回はここまで。ありがとうございました。